移住人気は近年も変わらず高まっていますが「移住は若い世代がするもの」とイメージするシニア・プレシニアの人もいるかもしれません。でも、老後に向けてのライフプランを検討するときに、老後を見据えた移住を検討することで、将来の生活の幅が広がります。この記事では、老後を見据えた移住先ランキングと、老後におひとりさまや夫婦二人で生活するために重視するべき「老後を見据えた移住先の探し方」のポイントについて解説します。
老後を見据えた移住先を探すときのポイント|利便性・暮らしやすさ・選択肢の幅
テレワーク・副業の一般化など、2021年以降、新しい生活様式が一般化するにつれ働き方や幸福度も多様化していて、地方移住・地域移住に関心がある人が増えているようです。内閣府の調査でも「地方移住に関心がある人」が全世代で増えていて、とくに20代の若い世代の増加傾向が顕著と出ています。また、20代〜30代を対象にしてJOB総研の調査では、30代の世代が「地方移住ワークに興味がある」と回答した人が多かったという結果が出ています。
地方移住を考えるときに一番不安になることは「仕事」や「環境の変化」のようですが、世論調査における「地域での暮らしの満足度」によると、ある程度の年齢になると住環境・交通機関の利便性・医療機関の充実などが大きく影響していると出ています。
シニア・プレシニアが移住先を探すときは、いわゆる「老後」を見据えて移住先候補地を検討することをおすすめします。どの程度の年齢・状態を老後とするかは個人差があるでしょうが、仕事が一段落して落ち着き始めたり、健康状態や体力の衰えにより生活習慣や移動手段が変わり始めたりしたのなら、移住先を探すときは以下を意識しても良いかもしれません。
実際、編集部のメンバーのなかには地方移住をしてテレワークで働いる人もいますが、以下を重視して移住先を探したので、テレワーク移住でかなり充実感のある満足した生活を送ることができています。また、以下の条件を意識することで、移住した後に環境の変化を感じにくく、少しずつ地方の暮らしに慣らしていく「グラデーション移住」もしやすくなります。
交通機関|車なしでも生活できるか?
「地方移住は車がないと無理」と主張する人もいますが、徒歩・自転車・バス・電車での移動でも生活が可能で、遊び・趣味などを充実させられる地域は結構あります。もちろん、車があったほうが便利なことは確かですが、老後を見据えた移住では、免許返納や車の維持が難しくなるなどの問題も出てきます。
今車がある人も今は車はないけど移住後に購入するという人も、「車なしでも生活できる地域」のほうが、将来の選択肢が広がります。編集部では、「車なしでも生活できる地域」のおもな条件は、「バスや電車などの公共交通機関が充実していること」と「生活に必要な施設(病院・スーパー・コンビニ・ドラッグストア・行政施設など)が比較的小さいエリアにまとまっていること」と考えています。
- 交通機関におけるおすすめの条件
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- バス・電車などの本数・路線が充実している
- 交通系ICなど、キャッシュレス決済に対応している
- タクシーアプリなどに対応している会社がある
- 交通機関を使わなくても、徒歩・自転車でも移動可能
- 生活に必要な施設が小さいエリアにまとまっている
- 車の購入・売却が比較的簡単。カーシェアがある
- 安全面を考慮して道路が整備されている など
医療機関|病院・薬局・ドラッグストアは使いやすい場所にあるか?
シニア・プレシニアにとって、医療機関の利便性はより大切であり、老後を見据えた移住でもとても大切になってきます。編集部での聞き取りのため調査数はあまり多くありませんが、自然豊かな地域に移住したが、病院に通うことが難しくなり東京・首都圏の都市部に戻ってしまったという声を耳にします。
近所に病院・診療所があるとか、大きい病院が地域あるだけでは、シニア・プレシニアには十分でない場合があります。基本的には、かかりつけに使える病院・診療所と、健康診断や大きな病気の検査・治療ができる大きめの病院が通院しやすいところにある地域がおすすめです。徒歩・自転車で通院できる、もしくは、バス・電車などで乗換なしで通院できるところが良いでしょう。また、ドラッグストアは市販薬や日雨用生活品などをまとめて買えるので重宝しますので、大きくない店でもいいので徒歩圏にある場所を選ぶことをおすすめします。
- 医療機関におけるおすすめの条件
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- かかりつけに使える病院・診療所が通院しやすい場所にある
- 大きな病気の検査・治療や健康診断・人間ドックができる大きめの病院が通院しやすい場所にある
- 混み合っているとき・休診日のとき・セカンドオピニオンのときなどに、代わり受診できる病院がある
- 門前薬局以外にも調剤薬局がある
- ドラッグストアが近くにある など
- 介護や高齢者施設が必要になったときに、複数の選択肢がある
商業施設|必要な買いものが近場でそろうか?
シニア・プレシニアが老後を見据えて移住をするためには、食品・日用生活品・ファッション・娯楽用品などを購入できる商業施設が徒歩圏にあるということも大切です。スーパー・ドラッグストアがあることが基本になりますが、コンビニの有無もかなり重要になってきます。
「せっかく移住するなら、風情のないコンビニはなくてもいい」と考える人もいるでしょうが、24時間使えるATMと住民票発行などの行政サービスが利用できるコンビニが近くにあることは、生活するうえでかなりのメリットです。店舗により違いがありますが、キャッシュレス決済のチャージができることもかなり役立ちます。コンビニの基本ではありますが、急遽必要になった食品や日用生活品などを買いそろえられることも、やっぱり便利です。必須ではありませんが、コンビニの有無は重視することをおすすめします。
また、意外と盲点になりやすいのが家電量販店です。電球や配線関係など、突然必要になる部類の家電も多く、店舗によってはドラッグストアやコンビニなどで売っていない場合もあります。また、テレワークなどでPC・スマホ・タブレットを使う人にとっても、家電量販店が近くにあることはかなり助けになると思います。
- 商業施設におけるおすすめの条件
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- スーパー・ドラッグストアが徒歩圏にある
- コンビニが徒歩圏にある
- 家電量販店が近くにある(徒歩圏でなくても、行きやすい場所にある)
- PC・スマホ・タブレット関連商品が豊富な店がある(とくに仕事で使う場合)
- ホームセンターが近くにある(とくにアウトドアや家庭菜園・週末農業が趣味の人
- 普段使いできる飲食店が複数ある
- 自分が好きな娯楽施設が近くにある(徒歩圏でなくても、行きやすい場所にある)
人間関係|人間関係を自分のペースで構築できるか?
移住を検討するときの心配事としてよく挙げられるのが「人間関係の悩み」です。人間関係に関しては、「自分のペースで無理をせずに構築していく」ことが大切になってきます。ただ、消防団が必要などの「人口が少ない地域」に関しては、移住初期のうちから多くの人・家庭とコミュニケーションをとる必要が出てきます。地元に戻るIターン移住や地方出身者が別の地方に移住するJターンであればそこまで気にならないかもしれませんが、都心部出身の人は少し面食らうかもしれません。
人間関係を構築する目的やスピードは、個人個人で違います。この辺は自分と相性のあう人・家庭・グループを見つけられるかどうかも関わってきますので、まずは焦らず、自分のペースで構築するようにしきましょう。地域により変わってきますが、人口10万〜30万人の地方都市であれば多様化がある程度進んでいるので、人間関係の構築についても選択肢が広がります。
- 人間関係におけるおすすめの条件
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- 人口10万〜30万人の地方都市だと、人間関係の構築についての選択肢が広がりやすい
- 昔ながらの田舎のコミュニケーションと都市的コミュニケーションのどちらかを選べる地域がおすすめ
- 行政サービス(移住支援など)や街のサークル、飲食店など、コミュニケーションをとれる場所が複数あると、選択肢が広がりやすい
- 一人・夫婦のみでも生活が成り立つ地域のほうが、人間関係を構築しやすい場合もある
- コミュニケーションにストレスを感じやすい人は、「アットホーム」という単語に注意する(あくまでも相性の問題。悪いわけではありません)
- 「困りごと」を解決する行政サービス・民間サービスが充実している(住民コミュニティに依存しなくてもよい環境)
住環境|年齢や意識の変化にあわせて環境を選べるか?
ここでいう住環境とは、住居の条件や住居の周辺の環境(自然・教育・医療・商業・交通など)をひっくるめた環境のことです。子どもがいる家庭が移住するときには、教育施設・医療施設の重要度が増しますが、子どもが独立すると教育施設への重要度が減りますし、必要な住居の広さなども変わってきます。また、移住したころはある程度都市部が良かったけど、今後はもう少し自然豊かな場所に住みたいと思ったり、反対にもう少し都市部に住みたいと、心変わりすることもあると思います。
住環境や物件のバリエーションが豊富であれば、選択肢は広がります。ある程度自然豊かな場所でもこれまで挙げた条件に当てはまる場所がありますので、根気よく探してみてください。最初の移住で「終の棲家」を決めるのではなく、何度か引越しを繰り返しながら探す方法もあるので、引越ししやすい環境がそろっている地域を選ぶこともおすすめです。
- 住環境の選択肢におけるおすすめの条件
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- 都市部・自然が豊富な場所・海が近い・山が近いなど、自然環境の選択肢が豊富
- 賃貸物件・中古物件・新築物件など、住居用の物件が豊富
- シングル用からファミリー用まで賃貸物件の選択肢が豊富
- 下水道がある程度整っている
- ガス・電気などの選択肢が豊富
- 水道水の質が高いエリアが多い
- ライフシフト・ライフステージにあわせて住環境を選択できる など
老後を見据えた移住におすすめの移住先ランキング10【編集部厳選】
ここからは、編集部厳選の移住におすすめの移住先ランキングを紹介します。今回は、首都圏・大阪・京都・名古屋(愛知)を除外してランキングを出しています。さまざまな調査をもとに作成していますが、あくまでもハッピーシニア編集部で厳選したランキングになります。
福岡市
ある程度の都市部への移住を検討するとき、やはり福岡市ははずせません。福岡市は、JR・私鉄・地下鉄・新幹線・バス・高速道路・空港などの交通機関が小さなエリアにまとまっているので、全国各地へアクセスしやすいです。博多駅から福岡空港まではリムジンバスで17分、地下鉄で6分という近さなので、東京へのアクセスも便利です。
地域の公共交通機関も充実していて、都市機能・商業施設も公共交通機関で行ける各エリアにまとまっているので、車なしでも問題なく生活できます。電車・バスで九州・山陰・山陽各地の観光地にも気軽に遊びに行けるので、旅行やグルメ、釣り・登山・森林浴などのアクティビティが趣味の人は、老後も飽きることがないでしょう。九州最大の都市で人口が多めではありますが、閑静な住宅地もあるので、自分にあうエリアを選べれば、毎日の生活が充実します。お金を使う娯楽も多いですし、家賃も若干高めの地域なので、経済的な対策は必要ですが、東京に比べればかなり安く暮らせます。移住者も多く、転勤などで入れ替わりも多いので、移住初心者・地方初心者も、あまり気負いがなく暮らせると思います。
- 老後を見据えた移住に関する福岡市のメリット
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- JR・私鉄・地下鉄・バスなど公共交通機関が豊富で充実している
- 市街地・繁華街から空港までの距離が近く、アクセスしやすい
- 公共交通機関で行きやすい各エリアに商業施設などがそろっている
- 美味しい飲食店が豊富で、娯楽も多い
- 自然豊かな場所でも便利に住めるので、多様的な移住が可能
- 仕事も多く、転職などをしやすい
- ビジネスチャンスも多く、起業を検討している人もおすすめ
- 新幹線・高速道路・空港が小さなエリアにそろっているので全国各地にアクセスしやすい
- 九州・山陰・山陽各地の観光地にアクセスしやすく、福岡県内の有名な観光地に遊びに行きやすい
熊本市
実は、熊本市はハッピーシニア編集部イチオシの移住候補地です。人口は福岡市・北九州市に次ぐ九州3番目の都市であり、JR・市電(路面電車)・バスなど、地域の公共交通機関も充実しています。エリアを選ぶ必要はありますが、車なしでも問題なく生活できます。また、公共交通機関の充実したエリアであれば、徒歩圏にスーパー・コンビニ・ドラッグストアがそろっていますし、平坦な道が多いので、体力が落ちた老後でも安心です。転勤・単身赴任などで移動してくる人も多く観光客も多いので、移住した人をめずらしく扱うこともないので、とくに伝えなければ今までとあまり変わらない感じで過ごせると思います。
また、現在熊本市は水道水の100%を地下水で賄っています。「蛇口をひねればミネラルウォーター」という標語もあるように、都市部なのに水道水が本当に美味しいです。法律で定められた最低限の塩素は入っていますが、水道水をそのままでも美味しく飲めます。塩素に敏感な人は、簡易的な浄水器をつけるだけで、気にならなくなるので使ってみてください。毎日美味しいお水をたくさん飲みながら、デトックスライフを送れます。
九州特有の甘い醤油や麦味噌に慣れないという人もいるかもしれませんが、慣れてくるとかえって「甘い醤油や麦味噌じゃないと」とはまってしまう人も多いです。スーパーにはいわゆる関東風の醤油や米味噌・合わせ味噌も置いてますし、全国各地の調味料を扱っているお店もあるので、うまく使い分けながら少しずつ慣らしていきましょう。美味しく、便利で、都市的な娯楽もあり、豊かな自然を身近に楽しめる都市は、他にあまりないと思います
- 老後を見据えた移住に関する熊本市のメリット
静岡市
通勤などで東京に月に数回行かなければいけない場合、現実的なことを考えると静岡県が距離の限界になると思います。藤枝市・沼津市・熱海市・三島市・富士市・富士宮市・御殿場市など、車なしでも生活可能で魅力的な移住候補地がたくさんありますが、「老後を見据えた移住地」としては、静岡市をおすすめします。昔から、シニア・プレシニアでは熱海移住も人気ですが、医療機関と公共交通機関がかなり充実していて、ショッピング・娯楽施設・観光・グルメを車なしで手軽に楽しめるという点では静岡市が特におすすめです。
沼津市・三島市なども車なしでも生活できますが、静岡市に比べると商業施設・医療機関が広いエリアに点在している印象です(でも、とても良い地域です)。また、静岡市は、気候が穏やかで道が平坦なので、老後も過ごしやすいと思います。アクセス便利な大きな空港はありませんが、頻繁に飛行機を使わない人であれば、静岡空港・名古屋空港・中部国際空港・羽田空港を使い分けることで対応可能です。
- 老後を見据えた移住に関する静岡市のメリット
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- 道が平坦で公共交通機関が充実しているので、車なしでも生活できる
- 公共交通機関で移動可能なエリアに、商業施設・医療機関がそろっている
- レンタサイクルのサービスが充実していて、道路などが整備され自転車移動もしやすい
- 家賃などはそこまで安くないが、利便性が高く、東京までアクセスしやすい
- 有名な観光地だけでなく、穴場の観光地や地元ならではの観光地など、観光のバラエティが豊富
- 少し不便になるが自然豊かな場所でも生活できるので、多様的な移住が可能
- 周辺に農業が盛んな自治体が多く、美味しい野菜・魚などが手に入る。駿河湾の魚介はとくにおすすめ
- 東京まで新幹線で1本とアクセスしやすく、新幹線通勤も可能
- 仕事も比較的多く、ビジネスチャンスもあるので、転職・起業もしやすい
神戸市
神戸市の西宮駅から大阪駅までは在来線でも35分程度で行けます。人口150万人の大都市であり、大阪の通勤圏内でもあるので、「移住先としては都会過ぎるのでは?」と思っている人もいるかもしれません。しかし、都会的・都市的なエリア、港町エリア、下町エリア、山の自然豊かなエリア、海の自然豊かなエリアと、神戸市はエリア別で大きく魅力が分かれる、面白い都市なんです。老後を見据えた移住地としての条件もそろっているので、ある程度年齢を重ねた人も移住しやすいと思います。地域の人の話では、新規就農や週末農業など、農業を始める人もいるそうです。
商業施設・公共交通機関はかなり充実していますし、難しい地方文化も少なく、関西地方・近畿地方のなかではとくに移住しやすい地域のひとつです。仕事も多く、ビジネスチャンスもあるので、チャレンジの土地として選ぶのもありかもしれません。
- 老後を見据えた移住に関する神戸市のメリット
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- 大阪が近く、仕事・遊びのどちらでも通いやすい
- 都会的・都市的魅力と自然の魅力がどちらも充実している
- 神戸空港・関西国際空港・伊丹空港など、複数の空港にアクセスしやすい
- 都市的な趣味・アウトドアの趣味のどちらも楽しみやすい
- 住宅地が多く、比較的物件を探しやすい
- 仕事・ビジネスチャンスが豊富で、年齢が高めの人もチャレンジしやすい
- 美味しい野菜・肉・魚が手に入りやすく、飲食店も美味しい
- 有名観光地は混雑するが、穴場のスポットも多いので、使い分けができる
- 徒歩・自転車の移動もしやすいので、車なしでも問題なく生活が可能
岐阜市
岐阜市は、人口が減少傾向ではありますが、都市機能がまだ残っていますし、田舎すぎず都会過ぎず。非常に暮らしやすい地域です。名古屋駅まで25分程度ととても近く、仕事も多く転職先を探しやすいといわれています。車があったほうが格段に便利ですが、自転車・徒歩でも生活可能ですし、電車・バスで通勤・遊びが可能です。名古屋はもちろん、奈良方面や琵琶湖方面は比較的アクセスしやすいですし、京都・大阪も決して遠くはないです。適度に都市的な生活をしながらのんびり過ごし、仕事やレジャースポットのために名古屋や大阪などに通うという生活もありでしょう。
岐阜の食文化と言われるとピンとこない人もいるかもしれませんが、「名古屋(中京)メインで関西も入り混じった、ユニークな食文化」という印象です。新しい料理もあれば、伝統料理もあるなど、グルメも楽しめると思います。岐阜市は、中京・近畿・関西の文化が好きという人が老後を見据えた移住を検討しているときにおすすめしたい地域のひとつです。
- 老後を見据えた移住に関する岐阜市のメリット
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- 名古屋まで25分とアクセス便利
- 商業施設・公共交通機関(とくにバス)が度充実しているので、車なしでも十分生活が可能
- 中京・関西の文化が好きな人にはおすすめ
- 手軽に遊べる山や川があり、ちょっとしたハイキング・アウトドアがしやすい
- 名古屋まで通勤しやすいので、転職などもしやすく、ビジネスチャンスも多い
- 岐阜自体に空港はないが、中部国際空港に出やすいので問題はない
那覇市
沖縄県のなかでも本島は車なしでも生活が可能な地域が多いです。那覇市は、モノレールもあり商業施設もそろっていて、バスなどで他の地域にもアクセスできるので、車なしでも非常に暮らしやすいと思います。沖縄県のなかでは家賃が高めで物件数が豊富とは言えませんが、他の離島と比べると物件数自体は多いので、移住はしやすいと思います。
少しの不便・出費の負担はあっても、老後に憧れの南国沖縄に住めるなら問題ないのではないでしょうか。自然も豊富で公園も多いので、老後をのんびり過ごすにも最高ですし、サーフィン・釣り・ダイビングなど、マリンレジャーを手軽に楽しむことも可能です。仕事も沖縄のなかでは多いですし、「沖縄ブランド」を使ったビジネスチャンスもあるかもしれません。のんびり暮らせるしアクティブにチャレンジすることもできる離島は、ほかにはあまりないと思います。
- 老後を見据えた移住に関する那覇市のメリット
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- 整備された自然と本来の自然の両方を楽しめる
- 公園など、のんびり安心して過ごせる場所が多い
- 飲食店なども豊富で、沖縄料理が好きな人はとくにおすすめ
- 商業施設・公共交通機関もある程度充実しているので、車なしでも十分生活可能
- 離島のなかでは物件数が比較的多い
- 仕事も多く、ビジネスチャンスもある
- 離島のなかでは通信環境も安定していて、ライフラインも充実している
- 基本的には雪は降らない。雪が苦手な人はおすすめ
- たくさんのマリンレジャーを手軽に楽しめる
高松市
四国は公共交通機関が不便という声もありますが、高松市は地元の公共交通機関がある程度充実しています。小さなエリアに商業施設が集まっているので、車があったほうが便利ではありますが、エリアを選べば車なしでも十分生活できます。気候も穏やかなので、健康面を考えたうえでも老後を見据えた移住地としておすすめです。
高松空港から他県・他地域へも比較的アクセスできるので、旅好きにもおすすめです。また、高松からは瀬戸内の離島や宇野港(岡山県宇野市)へつながる船便が出ています。バス・在来線・船を乗り継ぎ、瀬戸内エリアの旅をのんびり楽しむこともできます。物件も比較的豊富なので、ある程度の準備や対策をすれば老後を見据えた移住は十分可能です。
- 老後を見据えた移住に関する高松市のメリット
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- 四国のなかでは、地元の公共交通機関が充実している
- 電車・バス・飛行機・船など、色々な旅が楽しめる
- 小さなエリアに商業施設が集まっているので、徒歩・自転車でも生活可能
- 気候が穏やかなため、ある程度の年齢になってからでも過ごしやすい
- 四国のなかでは、比較的仕事が多く、転職をしやすい
- 香川といえばうどんが有名だが、キヌヒカリなど美味しいお米もあり、美味しい食べものが多い
- 物件数がある程度あるので、物件を探しやすい
岡山市
岡山市・倉敷市・津山市・総社市など、岡山県には移住人気の高い街がたくさんありますが、老後を見据えた「車なし」での移住を考えると、岡山市に軍配が上がります。これは、岡山市は公共交通機関の充実度が高く、小さなエリアに商業施設・医療機関・行政機関がそろっているからです。昔ながらの町並みが残る倉敷市もある程度公共交通機関が充実していますが、より利便性が高く老後をむかえても生活しやすいのは岡山市になると思います。
岡山市は、岡山県内の各地域に電車・バスで移動できますし、高松市まで1本で行けるJR瀬戸大橋線に乗れば、四国にも遊びに行けます。新幹線で大阪・九州にも簡単にアクセスできます。気候もおだやかで美味しい食材も豊富で、物件数も比較的多いので住居を探しやすいというメリットもあります。
- 老後を見据えた移住に関する岡山市のメリット
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- 岡山県のなかでとくに公共交通機関が充実している
- 小さなエリアに商業施設・医療施設などがあるので、老後を見据えた移住を検討しやすい
- 物件数も比較的多くバリエーションもあるので、生活の多様性を広げやすい
- 都市機能が充実していて、岡山県内のアクセスも便利
- 大阪・九州・四国へのアクセスが便利
- 海・川・山のアクティビティを楽しめ、歴史的文化財も楽しみやすい
- 野菜・魚・肉・お米など、美味しい食材が豊富
- 気候がおだやかで、老後も暮らしやすい
仙台市(エリアにより雪注意)
仙台市は東北最大の都市ということもあり、公共交通機関・商業施設などが充実しています。混雑・渋滞が起こりやすいともいえますが、いわゆる「雪国」と呼ばれる都道府県のなかでは、老後を見据えた移住地としておすすめできます。東側にあたる海沿いのエリアであれば降雪量も多くなく、ほとんど積雪しない場所もあるほどです。最低限の雪対策は必要になるかもしれませんが、雪の降る土地に初めて住むという人も、そこまで大変に感じることはないでしょう。
また、仙台市は、地下鉄の通っているエリアに住めば、車なしでも十分生活できます。東北ならでは脂の乗った濃厚な魚を楽しみたい人はとくにおすすめです。釣り・SUPなどのマリンスポーツやスキー・スノボなどのウィンタースポーツも手軽に楽しめます。仙台駅から仙台空港までは、電車30分程度、リムジンバスで50分程度と比較的アクセスしやすいですし、新幹線もあります。仕事も多くビジネスチャンスもあり、復興事業などの影響もあり活気もあります。「アクティブな老後を」と考える人にはとくにおすすめです。
- 老後を見据えた移住に関する仙台市のメリット
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- エリアにもよるが、公共交通機関が比較的充実しているので、車なしでも生活可能
- エリアにもよるが、東北・雪国のなかでは降雪量が少なく、積雪しにくい
- 最低限の対策は必要だが、大掛かりな雪対策の必要はないため、雪初心者でも移住しやすい
- マリンスポーツ・ウィンタースポーツのどちらも楽しめる
- 比較的物件が豊富で、多様的な移住を模索しやすい
- 東北ならではの脂ののった魚介類を手軽に楽しめる
- 新幹線・空港などを利用しやすく、遠方へのアクセスも便利
- 商業施設が小さなエリアに集まっているので、車なしでも比較的生活しやすい
- 多少混雑・渋滞することもあるが、都会と自然の両方の魅力を楽しめる
札幌市(雪注意)
北海道は、基本的に車なしで生活することは難しい地域ですが、札幌市の地下鉄沿線であれば、多少不便はありますが車なしでも生活できます。今回、老後を見据えた移住でおすすめするにあたり、札幌市と新潟市のどちらを紹介するか意見が分かれましたが、自治体の規模・経済面・将来の予測や、病院数の推移などを考慮し、札幌市を紹介する判断をしました。
札幌市は、基本的に札幌市街地中心で生活するのであれば、車なしでも生活可能であり、商業施設・医療機関もあります。雪や寒さに強い住居を探しやすいので、ある程度の雪対策・寒さ対策は必要ですが、乗り切ることができると思います。経済面にシビアな自治体という情報も出ていますが、財政指標は良好といわれているので、老後を見据えた移住候補地としても十分おすすめできます。現在は仕事もほどほどにあり、さまざまな業界・ジャンルのビジネスチャンスもあるので、老後にアクティブにチャレンジをしたいと考える人は、早めに移住をしてコネクションを作るのが良いかもしれません。
- 老後を見据えた移住に関する札幌市のメリット
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- 札幌市の地下鉄の路線エリアであれば、車なしでも生活可能
- ある程度の雪対策・寒さ対策は必要だが、住居物件・エリアを選ぶことで乗り越えられる
- 美味しい食材がとにかく豊富。価格も安いので、食生活のコスパが良い
- 物件の数が多くバリエーションも豊富。多様的な生活を検討しやすい
- 将来的な課題はあるが、財政指標が良好のため、老後を見据えた移住を検討しやすい
- 仕事もほどほどにあり、転職などをしやすい
- さまざまなの業界・ジャンルのビジネスチャンスがあり、起業などもチャレンジしやすい
移住をするときの注意点
助成金など、移住に関するサポートが充実してハードルが少し下がったこともあり、移住も一般的になってきました。一般的な常識を守る必要はありますが、移住するときに「こうしなければいけない」というルールは、基本的にはありません。自分が希望する方法・場所に移住する形で問題ありませんが、以下を意識すると老後を見据えた移住を成功させやすくなると思います。
等身大の移住目的を持つ|意識を高く持つ必要はありません
過去数回移住ブームが訪れていますが、ブログ・SNSでの情報発信が盛んになったタイミングで、ブロガーやインスタグラマーによる「意識高い系の移住」が流行った時期がありました。移住者を増やして地方・地域を盛り上げることに価値はありますが、移住者全てがそのような意識を持つ必要はありません。住みたい・住みやすい・住んだら楽しそうと思える地域に移住するのがよいと思います。
住みやすくて楽しいと思える人が地方に増えてくれば、時間はかかりますが自然に移住者が増えてきます。皆が皆、牽引者になる必要はないのです。また、地方創生で何かをしたいと思っている人も、まずは楽しみながら人脈を広げるなどして地盤を固めたほうがスムーズに進められると思いますので、まずは「移住を楽しむ」ことから始めることをおすすめします。
自然と利便性のバランスをとる|偏りすぎは後々困る原因に
自然は雄大で魅力的であり、自然に囲まれた生活は豊かな心を育み、お金や仕事だけでない新しい価値観を生み出すきっかけにもなります。しかし、自然は恐れ多いものでもあり、不便や危険の原因にもなります。若いうちはよくても、しばらくすると体がついていけなくなることもあるでしょう。雪の多い地域は、とくに注意が必要です。
お金・仕事・住居はシビアに考える|考えすぎも良くないが無策は危険
お金・仕事・住居の心配は、移住に関する不安で必ず上位に挙がってくる問題です。20代や30代の人ほどではないにしても、シニア・プレシニアの人も気になるポイントだと思います。「なんとかなる」と思い切る勇気も大切ですが、お金・仕事・住居に関してはシビアに条件・環境などを整えてから移住するようにしましょう。投資や副業のチャンスと新しい挑戦を考える人もいるでしょうが、お金がかかる挑戦は、生活・仕事がある程度落ち着いてから始めることをおすすめします。
お金・仕事に関しては年齢的に経験値が活かせると思いますが、シニア・プレシニアの移住で意外と多いのが住居の問題です。実際に、「移住を期にマンションや一軒家を購入したけど、思っていた住居ではなかった。売却したいけど売れない」「DIY中心でリフォームしようと古民家を購入したが、思った以上にはかどらず、害虫・害獣・水回りで深刻な問題もあった」「リノベーション物件に住み始めたが、新しいのは表面だけで、生活し始めたら次々と問題を発見した」などの声を耳にします。とくに、DIYでリフォームする場合は、物件探しに十分に注意しましょう。老後を見据えた「長く住む住居」に関しては、まず最初は新し目の賃貸に住み、土地柄・管理会社の特徴などを少しずつ調べながら、ゆっくり探すことをおすすめします。
「少し遠くへの引越し」と考える|慣れるまではフットワークを軽くする
住環境の項目でも述べましたが、いきなり「終の棲家」を決めるのではなく、最初は引越ししやすい賃貸を移り住みながら、老後を見据えた落ち着ける住居を見つけるようにすることをおすすめします。これは、ライフシフト・ライフステージによって、住みたい・暮らしたい環境が変わる可能性があるからです。また、「住んでみたら隣の県・市町村の方が住みやすそうに感じる」「予定していなかった起業・転職・移動などの関係で、別の地域に引越しをすることになった」といったことになる可能性もあるでしょう。
「移住」というと重く聞こえますが、生涯その地に住み続けなければいけないわけではありません。老後を見据えた移住であって、この点は同様です。フットワーク軽く生活できるのであれば、何歳になっても移住を繰り返してもいいと思います。日本国内の移住なら、「ちょっと遠くの引越し」と考え、そのために必要な準備をするだけで良いと軽く考えて計画・実行してみましょう。ただし、必要な準備はシビアにしっかり検討してくださいね。
おわりに:いわゆる地方都市を狙って移住先を探すと老後の生活を多様化しやすい。プレシニア・シニアもチャンスは無限大
移住支援については比較的若い世代を対象にしたものが多く、基本的には年齢が高い人より若い人(とくに夫婦・子どものいる人)のほうが移住しやすいという現実はあります。しかし、シニア・プレシニアを対象にした移住支援もありますし、体力や健康状態が衰えた老後でも車なしで生活できる地方も多いです。車なしだと運動不足も解消しやすいですし、仕事やビジネスチャンス、医療機関や商業施設、遊び・観光スポットなどを考慮すると、老後を見据えた移住をするときは、まず地方都市から検討することをおすすめします。今回ランキングとして紹介した10都市は、移住のハードルが高くなく、移住後も生活しやすいところばかりです。老後も楽しく前向きに暮らしていくために、ぜひ検討してみてください。
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